【鯖江】街を「遊び場」にする。地域活性化プランコンテストに参加してみた【体験談】

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こんにちは! ほやって福井!メンバーの山野です。

今回は”ほやって福井”メンバー3名(武本・岡井・山野)が、
9/7〜9/9に福井県鯖江市で開催された「第11回鯖江市地域活性化プランコンテスト」に実際に参加してみました。

コンテストの裏側から発表の様子まで、全てお見せします!

 

「鯖江市地域活性化プランコンテスト」とは?

 

地域の活性化。

それは人口減少と過疎化が進む日本で、ほとんどの地方が向き合っている課題です。
まちおこし協力隊、ふるさと納税、空き家対策など、その形はさまざま…。

そんな中、福井県鯖江市は一味違ったユニークな取り組みをしています。

それが今回紹介する「鯖江市地域活性化プランコンテスト」、略して「プラコン」。

今年度で11回目を迎えました。
キャッチコピーは「市長をやりませんか? -Be a mayor of Sabae City-」。

リーダーとは何かと考えたことはありますか?
本当のリーダーに求められる資質は何か考えたことはありますか?
その答えがここにあります。
日本を考える上で大きなテーマの一つ、地域活性。
その難問にチャレンジしませんか?
本気でこれからの日本を背負うリーダーになっていきたい学生のために用意しました。
(引用:鯖江市地域活性化プランコンテスト公式サイトより)

全国の大学生が集まって5人1組のチームを組み、鯖江をよりよくするプランを2泊3日で考えます。
考えたプランは鯖江市長をはじめとした鯖江市民のみなさんの前で発表し、優勝チームを決定します。

鯖江のおみやげ「アメガネ」、「メガネギネス」といったイベントも、このプランコンテストから生まれました。


引用:http://japan.kisso.co.jp/product/amegane

さらに今年度からは、

・「デザインシンキング」を導入
・大学生だけのチームから高校生も加えたチームに
・パワーポイントによるプレゼンではなくスキットと呼ばれる小芝居仕立てで発表

など、課題解決型ではなく未来創造型」へとコンテストが一新されました。なんかスゴイ…スゴすぎる…。

イケイケな大学生がやってるんじゃない?」「地域活性のためのプランなんて考えたことないけど、私たちにできるのか・・・?」と内心ビクビクのメンバーですが、とにもかくにも挑戦!ということで思い切って応募してみることに。

 

まずは応募してみる

プラコンに参加するにはエントリーおよび選考の通過が必要です。

自己PRや応募した理由のほかに、「もしあなたが全知全能の神ならどんな世界にしますか?」なんてユニークな質問にも回答。(ちなみに筆者は「人間の心を愛であふれさせて、ハッピーな世界をつくりたい」とクサい回答をしました)

ドキドキしながら選考結果を待つこと一週間・・・・

\なんとか通過/ 参加権が与えられたようです。

福井出身大学生3名、地元・鯖江高校の高校生2名、サポーターの大学生1名の「チームふたご座」結成です。肝心なコンテスト課題は・・・・

コンテスト課題
あなたは鯖江市の市長です。鯖江の未来を創造してください

(1)鯖江の未来をどうしたいのか、どのような特徴がある街になっているのか、どんな価値がある街にしたいのかを考え、
(2)現状から未来へ至る道筋を明示した上で、
(3)実現への一歩となる具体プランを提案してください。

チームで協力しながら2泊3日でこの課題にチャレンジしていきます。

プラン作成するにあたって、過去参加者である優秀なメンターさんたちのアドバイスを受けることが出来ます。これなら安心かも…?!

 

【1日目】デザインシンキングの衝撃

 

そうして迎えた本番当日。福井らしいどんより曇りの日でした。

ほやって福井メンバーは東京在住2名・京都在住1名のため、鯖江駅で現地集合です。
サポーターとも初対面を果たし、
今回のプラコンの拠点となる「鯖江公民館」(鯖江駅から徒歩10分)に向かいます。

軽く各チームの自己紹介を済ませたら、さっそく「デザインシンキング」のレクチャーが始まりました。

デザインシンキングとは・・・・
イノベーティブなモノやサービスを生み出すために発明された、体系的な思考方法や開発プロセスのことを差します。
こう書くと難しそうですが、要するに「作り手側の都合から課題解決を目指すのではなく、使い手側のニーズを第一に考えてモノやサービスを作ろうよ!」というポリシーと、このポリシーが達成しやすい方法をパッケージ化したものが「デザインシンキング」です。

デザインシンキングは「ユーザーインタビュー・フィールドワークでユーザーのニーズを探る」→「フィロソフィー(提供したい価値)の決定」→「プロトタイプを作成する」→「ユーザーにプロトタイプを使ってもらい、フィードバックをもらってさらに作り直す」の流れで行います。

今回は3日間と短期間のため、「鯖江流デザインシンキング」。本来のデザインシンキングをアレンジしたものとのこと。

メンバー同士でインタビューをしたり、アイディア出しをしたり、プロトタイプを爆速で作ったりします。
これがかなり難しく、超短時間でアイディアを絞りださなければいけないため、脳を常にフル回転状態・・・。

実現させるサービスを絞り込んだら、これまた短時間で画用紙などを用いて簡単なプロトタイプを作ります。

デザインシンキングの洗礼を受けたあとは鯖江市長・牧野百男市長によるご講演

プラコン主催者・竹部さんのNPO法人が運営する「Hana道場」の紹介です

鯖江市が人口増加していることや、ITのまちとしての取り組みを紹介してもらいました。

なにより牧野市長、日本で一番元気な市長なんじゃない…?と思うほど、パワフルで笑顔が素敵な方でした。活性化に積極的な市長さんがいるからこそ、さばえが面白いまちへと日々進化していくんだなぁと実感しました。

 

授業を終えて合流した高校生も加わり、夕食で鯖江おかみさん会と地元の高校生が作ってくれたカレーを食べたらプランづくりを本格的にスタート

翌日から実際にまちに出てインタビューをしていくため、前日のうちに行き先も決定します。
若い子たちや先生の意見を聞きたい!ということで、私たちのチームは土曜の部活で人が集まっている鯖江高校に行くことに。

規則により20時で高校生が解散したあとは、本日の活動が終了…するはずもなく、大学生チームの宿泊先となる誠照寺へ向かい、大学生でさらに議論を重ねます。

誠照寺は真宗誠照寺派の本山という由緒あるお寺。月1回「誠市」が開かれ、最終日の発表も誠照寺のお堂で行います

チームふたご座は鯖江市民、ひいては福井県民の深層心理ってなんだ?というところを深掘りしていきました。福井県出身だからこそわかる負の感情がチラホラ…

メンターさんに手助けしてもらいながら、議論を進めていきます。
夜もだいぶ更けたところで主催者さんから「今年はちゃんと寝てくださいね!」との指示。1日目終了です。

 

【2日目】インタビュー&プラン作成

 

2日目の午前中は市民の方々にインタビューとリサーチを行い、午後からは具体的なプランに落とし込んだり、発表用のスキットをつくっていきます。

そんな時、大雨警報の影響で、鯖江高校の部活動が中止という事件が発生・・・・急遽行き先を変更し、さばえの玄関口である鯖江駅に向かうことに。

朝ごはんは鯖江おかみさん会の方が用意して下さいました。パンにポテトサラダやハム、たまごなど好きな具が挟めるバイキング形式。下がったテンションも持ち直しました!

インタビュー開始!

電車待ちをしていた鯖高生、お子さん連れのご夫婦、国体関連の用事で鯖江市のホテルに滞在した方、鯖江市のIT企業Jig.jpでの長期インターンを終えたばかりの高専生など、たくさんの方にインタビューすることが出来ました。突然声をかけたにも関わらず、親切にご協力してくださる方が多く人の温かさを感じました…。

デザインシンキングにおけるインタビューで重要なのは「どんな行動をした時に、どんな感情を抱いたか」を相手から引き出すこと。
これを深掘りして知ることで、”相手が本当に求めている価値”に気づくことが出来ます。
(それにしても、自分のなにげない行動に対して「なぜその行動をとったんですか?」「その時どんな気持ちでしたか?」と逐一質問をしかける大学生はかなり奇妙だったと思います…うぅ…)

午前のインタビューを終えたあとは、鯖江駅2Fにある「えきライブラリー tetote」さんでお昼ごはんを食べながらミーティングです。


「えきライブラリー tetote」さん。定番おろしそばからカフェメニューまで色々揃っています(私はチーズケーキを頼みました)。”ライブラリー”なので、様々なジャンルの本が自由に読めるようになっています!暇つぶしにおすすめ!

プランとスキット(寸劇)を作る

午後もインタビューを重ね、「偶然さばえに来たプチ滞在客が持て余している3時間くらいの”スキマ時間“を、“五感”で楽しめるまちにしたい」を未来のさばえで実現したいゴールに決定。ゴールの方向性が決まってきたので、いったん鯖江公民館に帰館(?)。

「ゴールを実現するための第一歩となる、具体的なプラン」を考えていきます。

質より量重視でアイディアをどんどん考え、ふせんに書いて壁に貼っていきます。迷っている暇なし。アホなアイディアでもつまらないアイディアでも、思い浮かんだものは全て書いてペタペタ。

アイディアの中でよいものを選んだら、小芝居のストーリーを考えていきます。
ゴールをもとに、「サンドーム福井でのライブが目的で県外から来た大学生3人が、ライブ以外のスキマ時間にさばえならではの不思議な”おもてなし”を受ける」という設定の小芝居をつくっていきます。

中間発表を終え(思っていたより褒められた)、ひと安心したあとは晩御飯。

この日も鯖江おかみさん会・高校生ボランティアの皆さんが用意してくださいました。メニューは手巻き寿司、お吸い物、お刺身、吉川茄子の煮浸し、フルーツです!美味しそう〜!

吉川茄子は鯖江の特産品、フルーツはなんと市長からの差し入れと聞きました。無料でこんなに美味しいご飯が食べられるなんて最高…!!!

高校生が帰宅したあとは、大学生チームの頑張りどころです。

「五感で楽しめるって他には具体的にどんな例を出す?」「改札出てメガネ手渡されるって不自然じゃない?」「中間発表ではライブ客に限定したけど、ビジネスマンとか家族連れのパターンも本番発表する?」「未来のまちの具体的な像ってどんなの?」ゴールや小芝居について、次々出てくる論点を一つずつ話し合っていきます。

宿泊所内の会議スペースには、市長から差し入れの果物や夜食のおにぎりやお菓子、そして大量のモンエナが…。プラコンを運営する学生団体withやおかみさん会の方々が用意してくれました。筆者は大好きな幸水梨をちゃっかりゲット

ライブ客の例だけでなく、ビジネスマンや家族連れのシチュエーションを追加することや「五感で楽しめる街」拡大計画を決定して、2日目は終了。いよいよ発表の時が近づいてきました。

 

【3日目午前】「「「「間に合わない」」」」」」

 

ついに最終日。

14時30分から発表本番なので、それまでにプランを完成させなければいけません。

誠照寺境内で開かれていた「誠市」で朝ごはん。筆者は定番「サバエドック」を食べました

追加したシチュエーションのスキットをガンガン作っていこうと、高校生と話しながら、動きながら考えますが………

時間……足りねぇ……

新しく追加したい小芝居が全然まとまらず、「ぜったい間に合わん」「さすがに諦めよう」と方向転換、中間発表のシチュエーション一本に絞って準備を進めます。

他チームが時間をかけてカラフルな模造紙を仕上げていくなか、発表用模造紙を5分で書き上げるチームふたご座

【3日目午後】ついに発表!そして結果は・・・

ついに発表が行われます。会場は誠照寺のお堂です。
全力を尽くしてきたけれど、準備万端!というわけではないのでド緊張。


6チームで優勝を争います。会場に来てくださった鯖江市民の方々の投票で優勝チームが決まります

従来の観光といえば「歴史的な建物を”見る”観光」「商業施設で”買い物”を楽しむ観光」の二つ。

さばえは「新たな観光のかたち」を実現できるのではないか?という問いから、ライブ目的で鯖江に来た方をクスッと笑えてワクワクする仕掛けでおもてなしして、いい意味で期待を裏切る。このような「五感で楽しめる観光」ができる場所が増えていけば「鯖江の新たなアイデンティティ」が増えます!というプランを提案しました。結局、プラコンのテーマでもある「まちを”遊び場”に変える」に返ってきたイメージです。

また、発表はUstreamでリアルタイム配信され、Youtubeにも後日アップロードされました。発表の様子はこちらからどうぞ!

どのチームもかなりクレイジーなプランを出しています。必聴!

結果は・・・・・なんと・・・・・・・

優勝?!?

あれよあれよという間に賞状と商品が渡され、写真をとられ、取材を受け・・・・。怒涛のような1日が終了しました。

 

【まとめ】「鯖江市地域活性化プランコンテスト」のいいところ

怒涛の2泊3日を終えた結果気づいたのは、地方活性化やまちづくりの取り組みは「やりたい人が集まって、楽しみながらやる」のが一番だということ。

プランを立てるのは外部から来た大学生と地元の高校生であり、コンテストの運営を支えるのは行政ではなく、一般の人たちです。県内外の大学生や社会人、そして鯖江商店街やおかみさん会、高校生など鯖江市民のみなさんが主体となって作っていました。

コンテストで提案されたプランが実際に実現していくのも、市長がスゴイからという理由だけではなく「まちづくりに対して本気」な人たちが集まるコミュニティが、鯖江に持続してあるからだと思います。

「コンテスト参加者」という身分のおかげでスゴイ大人と話せたり、ピチピチの高校生と一緒に議論したり、普段なら話しかけられないような人にインタビューすることが出来たのは本当に貴重でありがたい経験だったね!とメンバー一同感謝しています。

地域活性化に興味がある人はもちろん、イケてる大人や同世代と出会いたい!刺激を受けたい!自分の限界にチャレンジしたい!という人にも凄くおすすめです。

本記事には書ききれていない魅力もまだまだ沢山あるので、気になっている方はぜひ!勇気を出して応募してみてください。

鯖江市地域活性化プランコンテスト

NPO法人 エル・コミュニティ

学生団体with公式Twitter(@sabaepc_with)




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